最期まで生きがいをもって暮らすために
包括支援生野区社会福祉協議会 生活支援コーディネーター
西本 恵歌
具体的な仕事内容を教えてください
第1層生活支援コーディネーターをしています。年を重ねても、人と人がつながり、生き生きと暮らせるまちを目指して、生活支援と介護予防の充実に向けた取り組みをすすめています。高齢者の社会参加やつどいの場の立ち上げ支援、支え合いの仕組みづくり、地域資源情報の集約と発信、マッチングなどを行います。「地域の力」を見える化したり、地域のさまざまな人や団体が一緒に取組みを進めていく話し合いの場をつくったりと、一人ひとりが地域とつながり活躍できるようコーディネートする、「つなぐ」専門員です。
普段どのような思いで仕事をしていますか
包括支援を担当していた時、ひとり暮らしの高齢男性(Aさん)の家を訪問した際に、「毎日一人でテレビを見ているだけで寂しい。」とお話を聞いたことがありました。誰もが人とのつながりの中で生きがいをもって暮らしていくには、介護保険等の制度では手の届かない部分があることも感じていました。生活支援コーディネーターに異動してからは、「Aさんのように地域にも同じような困りごとを抱えている人がいるのではないか」と、1人の課題を地域の課題と捉えて、その地域に必要なことを考え、地域住民や専門職と協働しながら形にしています。また、地域には、さまざまな特技をもった人、やる気のある人、活動場所を提供してくれる人…と地域の「お宝」があり、その地域の力をうまく「つなぐ」ことで地域が元気になるようコーディネートを行っています。
どのような時にやりがいを感じますか
人が人との関わりの中で、居場所や役割をもって元気になっていく姿を一緒に応援できたときは嬉しいです。令和4年度に開催した健康ダンス教室からダンスボランティアグループが立ち上がり、メンバーの方から「以前は家で何もすることがなくて弱っていましたが、この活動を通して地域の人と友達になれて、自分でも人の役に立てることがとても嬉しい。」と声をかけてくださいました。積極的に活動されている姿にとても励まされています。
PROFILE
西本 恵歌
(入職4年目)
令和2年4月入職
生野区社会福祉協議会 包括支援担当
令和4年7月
生野区社会福祉協議会 生活支援コーディネーター
※取材時の情報